よく
金魚質問BBSにも出てくる『
塩浴』。
病気の治療や、
新しい金魚を入れるとき、
病気予防なんかにも使う万能な
治療法ですが…
「○○%の
塩浴を行って下さい。」
って、
どれだけの塩を入れればいいの?って思う人も多いはず!(でしょ?)
「私は理数系得意だから、大丈夫よん♪ふふん♪」
って人はおいといて(笑)
水槽の大きさ(または水の量)と、塩浴の濃度から、塩の量を計算してくれるプログラムを作りました。
【注意】JavaScriptを使用していますので、使用するときはJavaScriptをONにしてください。
●塩浴は何故良いの?
金魚の体調が悪くなったら、とにかく
塩浴と聞くと思います。
これは治療薬の無かった昔から行われてきた治療法で、治療薬が出てきた現在でもとても有効な手段なんです。
それはなぜかというと、
金魚の体内塩分濃度が約0.6%くらいというのが理由です。
塩浴はその体内塩分濃度に近づけてやるというのが目的です。
では、なぜ、体内塩分濃度に近づけるといいのか?
1)塩分の濃度が金魚の体液より低い(0.0%~0.5%くらい)→水分は少しずつ金魚の中に入ってきます。
2)塩分の濃度が金魚の体液と同じ位(0.5%~0.6%くらい)→水分の移動は無く、金魚にとって快適♪
3)塩分の濃度が金魚の体液より高い(0.7%以上)→水分は少しずつ金魚の外に出て行きます。
塩分濃度によって上記のような現象が起きます。
簡単に説明すると、ナメクジに塩をかけた状態が3)の状態です(笑)
2)の状態がなぜいいのか?というと、2)以外の状態では常に体内塩分濃度を整えるために、体力を割いている状態だからです。
健康な状態なら問題はないのですが、病気になったりして弱っているとそれすら苦痛になってきます。
人間で考えると、病気になったときに、良い環境(空気も良く、温度もちょうど良い)で療養するのと、悪い環境(空気がよどんでいて、温度もとても暑いか寒い)状態で療養するのとでは、良い環境で療養する方が治りが早いですよね?それと同じ感じだと思ってください。(少し違いますが(笑))
●塩浴の塩の量って多くてびっくり
0.5%の塩を、上の計算フォームで計算してもらえるとわかると思うのですが、かなりの量です。
実際に目の前にその塩を置くとたいがいの人がびっくりすると思います。
こんなに塩を入れたら、金魚が死んじゃうんじゃ…っと思われる人も少なくないでしょう。
実際に、0.5%の塩を溶かした、水にいきなり金魚を入れるのは少々危険です。
特に塩浴をするときはたいがい体調を崩しているときなので、いきなり環境が変わると危険です。
(人間で考えると、徐々に季節が過ぎればいいのですが、いきなり夏から冬になったら体がついてきませんよね?
特に病気の時にそんな温度差になったら余計体調を崩してしまうでしょう。)
なので、塩欲をするときは徐々に濃度をあげるのがベストです♪
お茶パックに塩を入れて徐々に溶かす方法でもいいですし、塩を数回にわたって溶かしてもいいでしょう。
岩塩なら結晶が大きいので徐々にしか溶けないため、こういう点でも塩浴には向いています。
●本ページの計算式について
ここでの計算方式は
100リットルの水に対して0.5%の塩を求めると、塩の量は500g
と出ます。
算数がちょっと得意な人にはこの計算式が正しくないことがばれちゃうと思います(笑)
正式には、「元の水の量+塩の量」に対して、0.5%を計算しないと正しい濃度にはなりません。
正式に
100リットルの水に対して0.5%の塩を求めると、塩の量は502.5g(小数第2位以下切り捨て)
となります。
では、なぜそれをわかっていて、正しい計算式にしないのか?というと、
「100リットルに対して、0.5%は500gのほうが、単純でわかりやすい」からです。
それに、塩の量がきりの良い数字になりますしね♪
誤差はあるものの、正式な量よりも多少少ない値が出るので、金魚に悪影響は出ないと判断し、メリット部分のわかりやすさを優先しました。
なので、ぷにって正式な濃度の求め方知らないのね…ぷぷっ(笑)とか思わないでね♪(笑)