金魚を注文して一番心配なのが「死着(※到着時に金魚が死んでいる状態)」だと思います。
当店の場合、半数以上の死着率は0.05%以下で大和郡山で一番を自負しています。
(2010年度半数以上の死着数4720件中、2件(0.04%))
死着率低下のために、当店では金魚の適切な上限数を設定し、金魚の管理、輸送の準備を徹底していますが、
お客様の注文の仕方で死着率を極限まで下げることが可能なんです!
まずは多量(半数以上)の死着が起きる原因を説明します。
では、暑さが原因なのかというと、「春秋冬にもまれに多量の死着がおこる」ことを考えると暑さだけが原因ではないと考えられます。
2010年も半数以上の死着が2件起こっていますが、そのどちらともが「金魚の数が1箱の上限数ぎりぎり」の場合でした。
午後着の場合、輸送に2日以上かかる場合は、死着の確率が上がります。
死着が起こる場合、「十数匹死んでいる」というのはまれで、死着が起きる場合は「死着0(ゼロ)or数匹の死亡」か「半数以上の死亡」という両極端な結果がでることが多いです。
上記の原因がわかれば、死着率を下げる方法が浮かんできます。
輸送時の1箱あたりの適切な上限数をもうけることにより、死着率は減ります。
1箱あたりの匹数を減らせば、それだけで死着率は減るのですが、金魚の数を減らしすぎると輸送費が高くなってしまいます。
そのため、死着率を極限まで減らすことができ、その中でも最大限入れることが出来る数を設定する必要があります。
当店では、長年の経験・実績から、金魚の半数以上の死着率を0.05%以下(2000件中1件あるかどうか)になるように設定しています。
水量を増やすことによりアンモニア濃度の上昇が遅くなります。 酸素量や1箱の重さ(輸送費)の関係もあり、現状の最適な水量を設定しています。(当店は上記理由から水量を増やしているため、1箱の重さが大和郡山で一番重いです)
岩塩を入れることにより、金魚にストレスがかかりにくい水になるので、アンモニアの排出量が減ります。
エルバージュを少量入れることにより、スレ防止・治療効果があるため、金魚にストレスがかかりにくく、アンモニアの排出量が減ります。
(スレとは、金魚同士がぶつかって擦り傷ができるような状態。輸送中は金魚の密度が高いため、スレが起こりやすくなる)
金魚は池から上げてきて1日たったくらいに体調が急変することがままあります。そのため、当店ではそれを見越して、体調が安定してからの金魚を発送しています。(他にも輸送に最適な状態に仕上げるためにいろいろやっているのですが、そちらは企業秘密)
金魚屋によっては、発送日の当日に金魚を池から上げてきて即出荷するところもあります。このほうが管理など楽なのですが、当店では「手間がかかってもより良い金魚をお客様に届ける」ことを重視しています。
当店の1箱の上限数は、死着率を極限まで減らす(0.05%以下)ことができる匹数に設定しています。
ただ、さらに確実性を増したい場合などは、1箱に入れる金魚の数を減らすことにより、死着率をさらに下げることが出来ます。
これは02)に対する対策になります。
通常は1箱の上限を400尾小(赤の場合)としていますが、300~350尾にするだけで死着や弱る率が抑えられます。
デメリット:1箱に入れる金魚の数を減らすため、トータルの箱数が増えてしまう(輸送費が高くなる)場合がある。
早く受け取ることにより、03)の輸送時間の長さを減らし、01)の暑さ対策にもなります。なぜ暑さ対策になるかというと、早く受け取ることにより一番暑い「10時~14時」の時間帯に輸送箱に入ったままの状態から解放することができるためです。 では、どうやったら早く受け取ることが出来るのか?
「午後着(12時以降着)」の場合、「輸送時間が長くなる」「暑い時間が多くなる」ことから、死着率が上がってしまいます。 そのため、「午前中指定」での受け取りが基本となります。ただ、「午前中」の指定ですので、「午前9時~12時」の間の配達となり、暑い「午前10時~12時」も輸送中の場合がでてきます。 では、どうすればさらに早く受け取ることが可能かというと…
これは荷物を配達せずに、お客様の近くのクロネコの営業所に荷物を置いておき、お客様が営業所まで荷物を取りに行く方法です。
「午前中指定」の荷物は朝8時までに営業所に到着していることが多い(取りに行く前に電話で確認が無難)ので、朝早くに荷物を受け取ることが可能です。これだと最速で受け取れる上、トラックでの輸送(揺れている状態)が減るため、ストレスの低減にもなります。
クロネコの営業所はこちらから調べられます→「クロネコ営業所検索」の最寄り点検索から(「営業所止め」希望の場合は、注文時に「営業所名」と「センターコード」を注文内容か質問・要望欄に記入し「営業所止めで」と一言書いておいて下さい。)
デメリット:営業所までお客様が自分で荷物を取りに行かなければならない。
「午前中着」の指定にしていても、「午前9時~12時」の間に到着となりますので、「10時~12時」の間の暑い時間帯を確実にさけることが出来ません。タイム便の場合は「午前10時着」ですので、「10時~14時」の暑い時間帯をさけることが可能です。 また、タイム便は付加価値として、「遅れにくい」ということも上げられます。普通便の時間指定の場合、体感として5%は指定した時間より到着の遅れが出ていますが、タイム便は1%以下です。
デメリット:1箱あたり、送料が+300円かかる。
タイム便の場合、コレクト(代金引換)が利用できないため、代金の支払い方法が「銀行振込」のみとなる。
配達時に不在の場合、再配達となってしまいますので、暑い時間帯にトラックに荷物が乗せっぱなしになってしまい金魚が弱る確率がグーンと上がってしまいます。
そのため、到着日の指定時間中は受け取り場所で待機しておくことをお願いいたします。
どうしても離れなければならない場合は、連絡先電話番号で指定した電話にかならず誰かが出られる状態にしておいてください。
03)の輸送時間の長さですが、プールに移すまでが輸送時間となります。
そのため、到着後にすぐにプールに移せるように準備しておくことが大切です。
プールの準備については→「金魚が届いたら」に詳しく書いています。
01)の暑さが原因なら、輸送箱に氷を入れたり、クール宅急便で送れば良いのでは?
と思われる人も多いと思いますし、実際にやっている金魚屋もいます。
ですが、これはやってはいけない対策です。
なぜかというと、「金魚は暑さ以上に、温度変化に弱い」からです。
輸送箱に氷を入れたり、クール宅急便で送ることにより、輸送中は死なないかもしれません。
が、到着後は通常の温度に戻りますので、水温がいっきに変化してしまいます。
これにより、金魚の体調はめちゃくちゃ悪化し、最悪の場合、到着後にしばらくしてからばたばたと多量死してしまいます。
ではなぜ輸送箱に氷を入れたり、クール宅急便で送る金魚屋が実際にいるの?と聞かれると、
「うちはやるだけのことはやっていますよ」というお客さまに対してのパフォーマンスと、
「輸送中は死ににくい」ためです。
到着後しばらくしてからは体調悪化で死亡しやすいのですが、到着後はお客様の管理責任で金魚屋の責任にはならないという利己的な考えがあるからではないでしょうか。
当店ではお客様に喜んでもらうことを第一と考えていますので、この対策はぜったいにおこないません。
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普段は温厚だけど金魚のこととなると一歩も譲らないぷにです!「良い金魚を出来る限り安く!」を信念として頑張っていきます!