目的:
大学の学生寮で地域住民と連携したお祭りをすることになり、お祭りらしさを演出するために金魚すくいをやろうと思い立つ。
【金魚すくい計画段階】
●予算
金魚すくいの体裁が整う限りで可能なかぎり小額。
利益・損失を分担する出資者3人。
●実行する場所
住宅街の中にある寮の玄関ロビー。
屋外企画と屋内企画の間の通路に当たる場所。
電源あり。
玄関を出てすぐの場所に水道があるため、客が手を洗ったり、備品の洗い物をするにも便利な場所。
●実行する時間
1日間(6月第2週の金魚が一番高く、大きい?時期)。
午前10時~午後4時。
●プールの大きさ
70cm×40cmの衣装ケース2個。
●お客さんの予想人数
初めての企画なので読みきれず。
売り切れは可、とし最小の規模で行おうとした。
●お客さんの予想客層(年齢)
近隣一帯に祭りのポスティングはしてあったので老若男女集まるとは考えた。
その内どれくらいの人が金魚すくいを遊んでくれるかは読めず。
●1人平均何匹くらいすくってもらいたいか
持ち帰りに制限をつけ、成績ランキングもするつもりのため、10匹とはいかないまでも、それなりの匹数。
●それによる予想されるポイの号数
最小規模で行うため、ポイ購入は1箱(200枚)のみ。紙の強さがわからないため、標準的な5号を選ぶ。
●金魚の持ち帰りに制限をつけるか?
(すくう数:持ち帰り数)=(0:1), (1-4:2), (4-10:3), (10-:5)
●金魚の必要数(お客の数・すくわれる数・プールの大きさから算出される数)
金魚が少なすぎると金魚すくいの体裁が整わないと考え、「金魚屋の息子」サイトの最小セット数より少し数を絞った250匹とした。
小赤、黒出目金(7:1位の数)。
姉金なし。
●持ち帰り袋の号数・枚数
最小の1号、ポイと同数の200枚。
●他の金魚すくいと異なる工夫点
ルール設定:
制限時間なし。
ポイの8から9割くらいがやぶれるまで遊戯可とした。
実際は枠になってまですくおうとする人は皆無。
むしろ少しくらい破れても、まだいける、と粘るように勧めた。
ランキング3位まで掲示。
●値段設定
原価を回収出来ればよしとして、1回150円を基本ラインで考えた。
【準備段階】
●準備したもの
併催のバザー用の衣類が入っていた衣装ケースを2個流用。
エアーポンプを他から転用。
そのあたりに転がっていたタッパーとプラ食器計4個をすくい容器に転用。
エアチューブ分岐用金具とすくい網をホームセンターで購入。
ランキング掲示用のホワイトボードを他から流用。
【準備段階(金魚)】
●金魚が到着してから金魚すくいまでの金魚の状況
前日午前金魚到着のため、衣装ケース1個に朝7時くらいに水をはり、水温を気温になじませた。
金魚到着後、カルキ抜き、岩塩を投入し、エアレーションをして、金魚を移した。
金魚の飛び出し、猫による被害を防ぐため蓋をして翌日まで放置(屋内玄関ロビー)。
【実行段階】
●天候
曇り後雨。午前中から前線による雨が予想されるも午後2時半まで雨ふらず。
●金魚すくいのスタッフの数
ほぼ一人。途中、うろうろしている友人に店番を交代してもらう時間帯も一部あり。
●実行中に困った点
お金を持たず、ただでやらせてくれとねだってくる子供と友人。金魚を虐待して遊ぼうとする子供。
●実行中に工夫した点
雨(強い)が降ってきてから、外からの客足が途絶えたので原価回収を諦め1回100円に値下げ。
できるだけ用品を流用できるように工夫。
【終了後】
●あまった金魚をどう処理したか
余った金魚は寮内にある、青水化した池に放流した。ボウフラを食べてくれることだろう。
最終的に死亡した金魚数は3匹。
【分析】
●お客さんの予想数と実際に来た数
ポイが出たのは結局80本くらい。
リピーターも結構いたため実客数は50人程度か。
客の多くは子供と寮内の友人。
ただ、子供の遊戯率はかなり高かった。
来ていた子供のほぼ100%は遊んでいったのではないか。
●金魚の数は適当だったか
多かった。
小さな祭りの彩り程度の金魚すくいなら150匹程度でもなんとか体裁は整いそう。
余った金魚は目測で200匹というところか。
●ポイの号数・数は適当だったか
一箱では多かった。
金魚の少し活きが良すぎたので4号でも良かったかもしれない。
水深を調整することで対応できる範囲内かもしれないが。
子供には金魚の元気さと併せて少し難しかったみたい。
●持ち帰り袋の号数・枚数は適当だったか
多かった。
ポイが100本出ていないのに袋200枚は多すぎ。
持ち帰らない人が半数以上なので100枚で十分だった。
●プールの大きさは適当だったか
ちょうど良かった。
キャパシティは同時に子供4人が遊べるくらい。
大人だと友達同士で3人といったところ。
●金魚すくいをおこなった場所は適当だったか
よかった。人通りもあり。
玄関がガラス戸のため、外からも良く見える場所。
運営の利便性も文句なし。
●スタッフの数は適当だったか
少なかった。
見切り発車をせずにスタッフをしっかり集めてから企画を進めるべきだった。
●売り上げ
11000円
※かかった金額:14000円
●値段設定は適当だったか
最初1回200円、2回300円に設定。
外から来た客(子供)はこの金額で問題なく遊んでくれた。
これ以上の値段では客付きは厳しそうな感じだった。
寮生のほうが金額にシビアで1回150円や1回100円にしてから遊びだした。
●スタッフの反応
ほぼ1人で1日つきっきり店番は疲れる。
金魚すくい開催を決定してからスタッフを勧誘しても、やってくれる人がかなり少なかった。
開催決定前にある程度人員集めが必要だった。
●自身の感想
大人がほとんど遊んでくれなかったのが少し想定外。
子供誘引率の予想外高さと相殺だったとは思うが、大人客をいかに引き込むかが改善点か。
ランキング掲示は寮生友人間でそこそこ機能した。
が、売上を劇的に押し上げるものでもない。
一番金魚の価格が高い時期で原価回収が厳しかった。
祭りが翌週であれば。。。
金魚の大きさ、活きの良さから子供には難しかった。
水深を変えて大人用、子供用と二つのプールを用意するべきだったか。
急遽決まった企画なので、ポスティングのチラシに金魚すくいは書いていなかった。
事前に宣伝しておけばもっと子どもが集まって原価回収できていたかも。